日本のために 2019 8 11
外交とは、国益と国益のぶつけ合いである。
そのような衝突の中で妥協点を見出して行くのが、
本当の外交関係を形成していくのです。
にもかかわらず、2003年ごろまでは、
「国益」という言葉を使っただけで、
まるで「右翼」呼ばわりされる風潮でした。
私は、このような間違った風潮を正すために、
何度も何度も書き続けてきたのです。
日本の政治家は、
外交を「近所付き合い」と混同している人が多かったのです。
確かに、「近所付き合い」ならば、
事なかれ主義のほうがよいかもしれません。
しかし、それは、外交とは言いません。
「近所付き合い」の国外版でしょう。
さて、もうひとつ加えるならば、
「外交と軍事力は表裏一体のものである」ということを
しつこいくらい書き続けてきました。
もちろん、誰も、
このようなことを大っぴらに言いませんが、
これが、世界の現実です。
日本エリートの弱点とは、軍事を知らないことです。
欧米エリートは、たとえ平和主義者でも軍事を知っています。
おそらくエリート教育の一環として軍事も学ぶのでしょう。
軍事を知っていると、国際情勢において、
全く違う「景色」が見えてきます。